コンディショニングサロン・セレネス
≪今月の一言≫
「今年の猛暑」
○――――――○――――――○
9月ですねぇ
今年の夏はやはり暑かった…
ちょっと異常なくらい暑かった…
なんか海流の影響らしいですが、ここ数年「黒潮(南からの海流)」と「親潮(北からの海流)」のバランスがおかしくなってきてるらしいです。
さらに加えて(というかその原因)が偏西風の「ふらつき」が…
そして、ダメ押しの「暖冬」で海水温が下がらなかったという、トリプルパンチで、過去「最暑」。
ちょっとどいうことか、簡単にご説明。
原因というと、ご想像の通り「地球温暖化」でございます。
北極の気温が高くなっていることが発端といえます。
北極の気温が上がると、赤道との気温差が小さくなります。
偏西風は気温差が大きければ大きいほど、その境目に沿って強く真っ直ぐ吹きます。
が、気温差が小さいここ数年では、偏西風が真っ直ぐ吹かず蛇行しているようです。
大陸と太平洋の位置関係によって、偏西風は「北」に蛇行し迂回する形になっていて、それが大きな要因なのだとか。
そして偏西風は「黒潮」にも影響を及ぼしています。
通常は偏西風が強く吹き、それが黒潮をひっぱり流れを速くさせいるのですが偏西風が弱いと、黒潮も流れが遅くなり蛇行します。
さらに「親潮」の弱まりが重なって起きています。
親潮は寒流です。
要するに黒潮の暖かい海水の「暖流」に対して、冷たい海水を運んできます。
これまでは、北からの親潮と南からの黒潮は千葉県の銚子沖でぶつかり、黒潮をブロックして北へ向かうのを防いでいましたが、親潮が弱まっているために黒潮を止められずに、東北地方・北海道付近まで蛇行しているんです。
これが原因で、海水温が暖められ上昇しています。
まだあります。
去年も暑かったですよね。
実はその去年の猛暑の影響で上昇した海水温がまだ下がりきっていないんです。
この冬も暖冬でしたし…
なのでさらに暖められて、今に至るというわけです。
ちょっとややこしいのでまとめます。
・地球温暖化で北極暖まる
↓
・赤道付近との温度差小さくなり偏西風が弱まって蛇行し北上
↓
・偏西風弱く黒潮引っ張れない
↓
・冷たい親潮も弱く、黒潮をブロックできない
↓
・黒潮北上し日本列島ほぼ包む
↓
・黒潮の暖かい海流で太平洋側の海水温が上昇
↓
・冷たい海流の親潮南下できず、海水冷やせない
↓
・さらに暖冬の影響で海水温下がりきれず
↓
・結果、暖かい海水が猛暑を生む
さらにややこしくしますが、ここに「ラニーニャ」現象が加わります。
「エルニーニョ」と「ラニーニャ」
耳にしたことはあると思います。
エルニーニョ現象が起きているときは、地球温暖化とは関係なく、日本は冷夏になると言われています。
去年の夏はエルニーニョが起きていましたが、ご存知の通り猛暑でした。
エルニーニョも敵わないくらいの偏西風の弱まりの影響が強かったと言われています。
対して、ラニーニャ現象が起きているとき日本は猛暑になりやすいとされています。
今年はラニーニャまだです。
セーフ
もし発生していたらどうなっていたのかと…
ただ、秋頃から発生しそうな予報が出ています。
台風が心配ですね。
何が言いたいかというとですね。
ずっと太平洋の海水温が高いわけです。
そうなると、水蒸気が発生しやすく低気圧がくると豪雨になりやすんです。
この夏のゲリラ豪雨は尋常でない降りでしたよね。
マンホールの蓋が吹っ飛ぶくらい
この秋も豪雨に要注意!という事です。
そして、農作物への影響も大きいでしょうから「備蓄」も必要かと…
この異常気象が早く収束することを願います。