2022年6月の一言

さて、もう6月です！

一年も半分が過ぎようとしています。

そして、一番鬱陶しい季節です。
暑すぎる夏や、寒い冬も嫌ですけど、梅雨の時期はジメジメとしてお天気も良くないし、気が滅入ってやっぱり好きではありません。

が、これを乗り越えれば楽しい夏がやってきますね〜

最近は猛暑や酷暑と言った異常な暑さが続くので、それも考えものですが…

ちょうど一年の半分でのこの憂鬱は何かの節目なのでしょうか？
楽しい夏への試練だと思って、頑張って切り抜けましょう！

今年はコロナの制限もなさそうですし、久しぶりの夏らしい夏が過ごせるといいですね！

それはそうと、この「梅雨」ですが「つゆ」と読んだり「ばいう」と読んだり
しますが、一体どっちが正しいのでしょう？
いや、どっちも正しいんでしょうけど…

そもそもなんで「うめのあめ」何でしょうか？

まあ、だいたいご想像いただけるかと思うんですけど、勢いでこのまま「梅雨」という壮大なテーマに突っ込みます。

しかし！その結末には大きな謎があったのです！

もともと、漢字は中国からやってきたものなので、中国事情が絡んでいる場合が多いですね。
というか、ほぼ中国事情です。

元々、中国では黴（カビ）の生えやすい時期のものなので「黴雨（ばいう）」と書かれていましたが、その後「黴」という字は印象が悪いため、梅の季節に合わせて「梅雨」を使うようになったようです。（諸説あるようですが…）

これ、元々の意味変えちゃってますけど…
いいんすかね？

…諸説あるってば

日本では「梅雨」は伝わってきた時点では「ばいう」という読み方でしたが、江戸時代に入り「つゆ」と呼ばれるようになったらしいです。

これがなんでかというと、「露（つゆ）に濡れて湿っぽい」とか、梅の実が熟して潰れる時期ということで「つぶれる」を意味する「潰ゆ（つゆ・ついゆ）」からきてるのでは？
ということです。

日本に伝わると、日本なりの解釈というか風情というか、日本人なりの表現になるんですね〜

しかし、日本人は「つゆ」と「ばいう」を使い分けてますよね？
何故なんでしょうか？

これは、他の漢字にも当てはまることなんですが…

さあ、ここからは国語の授業です。

「梅雨明け（つゆあけ）」
「梅雨前線（ばいうぜんせん）」

このように使い分ける訳なんですが、何故そうなるかわかる人。手をあげて。

はい！
「訓読み」と「音読み」の違いです。

よくできました。

「つゆ」は訓読みです。

「梅雨明け（つゆあけ）」の「明け（あけ）」が訓読みなので、その前に置かれる「梅雨」も読みの法則に従い「つゆ」と訓読みになります。

それに対して「梅雨前線」の「前線（ぜんせん）」は音読みなので「梅雨」も「梅雨（ばいう）」と音読みになるんですね。

わかりました？

そう言えば習いましたよね？
忘れましたけど…

日本情緒が訓読みを生み出したせいで、漢字テストが難しくなったんですね。

と、そんなのんきなこと言ってる場合じゃございません。
「梅雨」に潜む「大きな謎」問題に移りましょう！

「大きな謎」…それは「読み」にあるんです！
私が漢字テストが不出来だった理由もそこにある！　ような気がしますぅ

そうなんです、この訓読みの「梅雨（つゆ）」なんですが、「梅」という漢字の読み方を調べてみると

「つ」という読み方はないんです！

同じく「雨」という漢字にも

「ゆ」という読み方はないんです！！

なのに二つ合わせると、なぜ「つゆ」なんですかぁぁぁ〜

一生懸命調べてみましたが、どこにも載っていませんでした。
Weblio辞書にもgoo国語辞書にもWikipediaにさえもありませんでした。
そして、力尽きました…

もう、この謎は私には大きすぎて、とても太刀打ちできません。

「当て字」ってことでいいでしょうか…

以上、「その一生懸命、違うんじゃない？」
というお話でした。