腰痛

腰痛を知ろう! Part3 精神的ストレスの腰痛

精神的ストレス系の腰痛

シリーズでお話しさせていただいている腰痛。

今回はその最後となる「精神的ストレスによる腰痛」です。

恒常性維持機能(ホメオスタシス)

「ストレス」それは、現代人が抱える大きな問題の一つです。
人間の身体は常に正しい機能を保とうとする「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」というものが備わっています。
それが、何らかの刺激によって生体に歪みが生じた状態になってしまうことが

「ストレス」です。

なんだかむずかしいですね。
簡単にいうと「身体が正しいバランスを保てなくなった状態」ですかね。

それがどう「腰痛」と関係してくるかということなんですが「自律神経の乱れ」ということで大きく関わってくるようです。

ご存知のように「自律神経」には「交感神経」と「副交感神経」とがあって、それぞれがバランスよく作用することで、適切な「緊張」と「リラックス」が身体のいろんな機能を調整しています。

これが「ストレス」によって乱されると、症状のひとつとして「血行障害」が発生します。 これが、身体のいろいろなところで発生し「腰痛」をも引き起こすと考えられています。

なぜ、「考えられている」という表現になるかというと、実は「腰痛」と「ストレス」の因果関係は確実ではないこともあるからです。

「ストレス」があると「腰」だけが痛くなるかというと、そうでもありません。
人によって、あるいは時によっては「肩こり」や「便秘」「不眠」などが発生することもありますよね。

だから「ストレス」=「腰痛」とはならないということなんです。

ただ、「原因不明の腰痛」の原因が「ストレス」だった。
ということはあるようです。

「不定愁訴(ふていしゅうそ)」

「骨格」や「臓器」といった身体的な部分には異常がないのに、不快感や痛みがある場合のことを総称して「不定愁訴(ふていしゅうそ)」といいますが、この原因が「精神的ストレス」であることが最近になって判明してきています。

先ほど、「自律神経の乱れ」が「腰痛」を引き起こすお話をしましたが、なぜ「腰」に痛みが発生するかというと、「自律神経」には「自律神経叢(じりつしんけいそう)」という「自律神経の束」があります。

この「自律神経叢」は「ストレス」による影響が大きく、その周りの筋肉は「こり」が発生しやすいという特徴があります。

これが、「骨盤」のなかに存在するため「腰痛」が発生しやすいんですね。
「自律神経叢」はほかにも「肩」や「背中」にもあり、やはり「ストレス」の影響で同じような症状がでます。

これらは「こり」
要するに血行が悪くなって筋肉が硬くなっている状態ですから血行が改善されるように温めたり、マッサージしたりで楽になると思います。

このこととは別に、最近になって解ってきたことがあります。

「ストレス」が神経の「伝達機能」を狂わせる

それは「ストレス」が神経の「伝達機能」まで狂わせてしまうということです。

「痛み」などの感覚は神経を通じて「脳」に伝わりますが、それには情報のやり取りのために「神経伝達物質」の分泌が不可欠となります。
ところが、「ストレス」によってこの分泌に異常が起きて情報が「脳」に正確に伝わらなくなるそうです。
そうすると、通常であれば「痛み」を感じないほどの小さな異常でも「強い痛み」として感じてしまうということなんですね。

原因不明の「腰痛」で悩んでいる方。

もしかしたら知らず知らずのうちに溜まってしまった「ストレス」が原因かもしれませんね。
しかし、「ストレス」を取り除くといっても、現代社会に生活し続ける私たちにとってそれは難しいことです。

「自然界」に生きる他の動物達には「ストレス」は無いのでしょうか?

人間だけが持つ、高度な文明によって築かれた「現代社会」
これこそが「ストレス」の原因なのだとしたら

人間は「突然変異」によって生まれてきた。 という説がありますが、もしかしたら「自然界」にとって、突然生まれてきた「人間」そのものこそが「ストレス」の原因なのかもしれませんね。

なんちて  (・ω・。)ゞ テヘッ

まとめ

腰痛は多くの方が悩んでいる症状ですが、その原因は様々で絞り切れません。

ただ、このシリーズを読んで知識として知っておくことは、万一の時に正しく行動するキッカケになるかもしれません。

知っているのと知らないのとでは、その次の行動が全く変わってくることがあります。
少しでも、正しい知識を身につけておくことは自分のためだけではなく、身近な人のためにもなる事でしょう。

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