はじめに
水虫のお話はいくつかしていますが、ここでは水虫の症状をいくつかのタイプでご紹介してみます。
それと、原因である「白癬菌」についてです!
知っておいても損はないと思います〜
白癬菌
水虫は「白癬菌」というカビの一種であることは皆さんご存知かと思いますがこの「白癬菌」、もともとは「地中」に生息するものだったらしいです…
それが、より効率よくエサである「タンパク質」を得るために進化して、生物に寄生するようになったといわれています。
われわれにとっては迷惑な話ですが…
「白癬菌」は日本では5~6種類存在し高温多湿な場所を好むため、蒸れやすい場所で発生しやすく、タンパク質の一種である「ケラチン」をエサにしています。
「ケラチン」というと「タコ」となる硬いアレですね。
また発生する場所によって名称が異なります。
・頭部:シラクモ(頭部白癬)
・体 :ゼニタムシ(体部白癬)
・股間:インキンタムシ(股部白癬)
・手 :手白癬
・足 :足白癬(いわゆる水虫)
・爪 :爪白癬
これらぜーんぶ同じ白癬菌からなる「水虫」です。
水虫(足白癬)のタイプ
さて、この時期一番気になるというか気をつけなければいけないのは「足白癬」ですが、タイプがいくつかあります。
小水疱型
小さな水ぶくれができ、はじめのうちはかゆみを伴う。
つぶすと少し粘り気のある液体がでるが、この液体による他の部位への感染はなく、乾いてくると褐色の小さな斑点状になる。
多くは足の指の近くにでき、あまり広い範囲には広がらない。
趾間型
指の間の皮膚がむけ、白くふやけて厚くなる。
症状が進むと、ひびが入って割れ赤くただれた皮膚が見え周囲は皮膚がめくれてくる。
趾間型の場合、白癬菌以外での変化との区別が難しい場合があるので、専門医に診てもらうことをお勧めいたします。
むやみに市販の「水虫薬」を使用すると悪化する場合があるので要注意!
角化型
趾間型や小水疱型の水虫を繰り返すうちに、足全体の角層が厚くなってきます。
足の裏の一部だけに軽い角化が見られるものから、足の裏全体が強い角化と亀裂を生じて乾いた白い粘土をつけたようになるものもあります。
足の指のあいだはむしろ乾いているため、一見水虫がないようにみえることもあり気がつかずに放置されている場合があります。
爪白癬
爪に菌が進入してできるタイプで、爪が破壊され白く濁り厚く変化してきます。
菌が常に存在するため、他の症状を持つ水虫の温床となり、外部薬だけでは完治しない事が多い。
と、このようにさまざまなタイプの「足白癬(水虫)」があるのですが、皮膚に菌が付着してから定着し、感染するまでは1~2日かかることがほとんどなので清潔を保ち、湿度を高くしないのが一番です。
まとめ
「白癬菌」は水で洗えば簡単に流せるそうです。
同じ履物を何日も履かず、外出から戻ったらすぐに足を洗うようにしましょう!
とくにスポーツジムやスパといった施設には多くの「白癬菌」がいるといわれてますので要注意!
それと、「水虫」とよく似た症状の皮膚疾患やアレルギー症状も多くありますので、「怪しい…」と思ったらまず専門医のところで診てもらいましょうネ!