コンディショニングサロン・セレネス
≪今月の一言≫
クリスマス 北と南
○――――――○――――――○
さて、ともあれ12月。
だんだん寒くなってきて、外苑の銀杏並木もすっかり色づきました。
なんか今年は紅葉が少し早くて、去年よりは10日ほど早かったみたいです。
去年が遅すぎたのか…
10月の暖かい秋から、11月に一気に寒い日がストンときたので、紅葉スイッチが、うまく入ったらしいです。
従来の「いちょう祭り」というのはどうやら無くなったみたいで、代わりに「全国工芸職人展」というのを12月7日までやっているようです。
それと「東京クリスマスマーケット2025 in 神宮外苑」というイベントも12月25日までやっているようです。(有料)
銀杏並木のライトアップは11月30日までのようですね…
と、プチ銀杏並木情報でした。
行かれる方、銀杏の香りにはお気をつけを…
銀杏の紅葉が終わると、すっかり冬の準備段階という気がします。
もう25年も見つめてますからねぇ
25年前は11月17日前後が紅葉のピークだったのを覚えています。
はっきりいって、温暖化の影響ですね。
というわけで、さあ!冬です、12月です。
クリスマスです。
今年の12月の話題は久しぶりにクリスマスにしましょう。
それしかありません!
思い浮かびません!
いや、ふと思ってしまったんです。
南半球のクリスマスって夏だよね、と。
日本のクリスマスとのセットアップは
・吐く息が白い夜
・コートにマフラー手袋
・ホワイトクリスマスの歌
・トナカイのソリとサンタさん
・山下達郎
といったところでしょうか?
まあ、他にもありますが、とにかく冬のイベントといったところです。
ー 山下さんは冬なの? ね、冬なの?
でも考えてみると、「クリスマス=雪景色」って、世界共通のイメージではないんですよね.
そもそもこの「雪のクリスマス」のイメージが強力になったのは19世紀イギリスのビクトリア時代あたりと言われています。
チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』みたいな物語が雪の降るロンドンのクリスマスを描いて大ヒットしたことで
「外は吹雪、中はあったかい団らん」
という「ザ・冬のクリスマス像」が世界に広まっていったようです。
そのあと、映画や絵本、ポスターやCMを通じて、赤い服のサンタとモフモフの雪景色は「パッケージ商品」のように世界中に輸出されました。
つまり「サンタさんのグローバル展開の始まり」というわけです。
ところが、地球の反対側、南半球では季節が真逆です。
オーストラリアやニュージーランドでは、12月25日は真夏のど真ん中。
気温30度オーバー、日差しはジリジリ
ビーチサンダルにTシャツで「メリークリスマス」です。
なんですが…
街中には、モコモコの赤いコートを着たサンタさんとトナカイのそり、雪だるまの飾りが並んでいる。
という、なかなかシュールな光景が広がります。
サンタさんのグローバル展開は、季節を無視して成功というわけです。
ただ、そこはさすがに「現場対応」も進んでいて…
オーストラリアでは
・サンタがサーフボードに乗って海から登場!
・半袖短パンにサングラス姿!
と、「真夏のサンタさん」もだいぶ定着してきました。
そして夜には芝生の公園にシートを広げて
「Carols by Candlelight(キャロルズ・バイ・キャンドルライト)」
という、ろうそくを灯しながら歌うイベントが開かれ、屋外コンサートのようなノリで真夏の夜のクリスマスを楽しみます。
このイベントは1930年代のメルボルン発祥で、今ではオーストラリア各地に広がっているそうです。
ー真夏のフェスはクリスマスってことね
そう、汗だくのクリスマスが普通なんです。
それと、南半球といえば、もう一つ。
ブラジルやアルゼンチンなど、南米のクリスマスはどうでしょう?
こちらも もちろん真夏のクリスマスです。
ブラジルでは、多くの人がカトリックなので、「ミサ・ド・ガロ」と呼ばれる深夜のミサに行き、そのあと家族で「セイア・ジ・ナタウ(クリスマスディナー)」を食べ、夜中にシャンパンで乾杯して、花火が上がる…
というのが定番の過ごし方。
アルゼンチンも似ていて
24日の夜遅くから家族で集まって食事をし、日付が変わるころに、花火がドーン!
そして、夏の夜風の中で音楽をかけてゆるく過ごす。
中には、そのまま海辺のリゾートに出かけて「ビーチでクリスマス」を楽しむ人たちもいるそうです。
まあ、気温考えなければ、北半球とノリは同じってとこです。
ー お祭りのノリですな。
面白いのは
そんな南半球の人たちの頭の中にも、「雪のクリスマス」のイメージがちゃんとある、ということなんです。
映画やアニメ、広告などを通じて、彼らもまた「ホワイトクリスマス」「雪のサンタ」を見て育っています。
現実は汗だくの半袖Tシャツなのに、流れてくる音楽は「ジングルベル」
マライヤキャリー、ワムの歌は共通だそうです。
つまり、
・頭の中のクリスマス → 雪と暖炉
・リアルのクリスマス → 扇風機と冷たいドリンク
という二重構造になっているわけですね。
ー こっちは「雪が降らないクリスマス」が非日常
ー 向こうは「雪が降るクリスマス」が非日常
というわけです。
南半球のクリスマスとのセットアップは
・強い日差しと汗だく
・Tシャツに短パン サングラス
・野外フェス
・サーフボードと波乗りサンタさん
・山下達郎
といったところでしょうか?
完全に夏のイベントです。
ー 山下さんがいるのなんで? ね、なんで?
考えてみれば、
私たちが「クリスマス=冬」と信じているのも、歴史的にはここ150〜200年くらいで固まったイメージにすぎません。
ディケンズたちが描いた“雪のロンドンのクリスマス”が、メディアを通じて世界中をぐるっと一周した結果、日本にも「ホワイトクリスマス」が輸入され、気づけばすっかり当たり前になってるというわけです。
でも、地球全体で見れば
・雪の降るクリスマス
・汗をかきながら過ごすクリスマス
が同じ日に同時進行しているんですね。
世界のどこかでは
コートのえりを立てながらクリスマスソングを口ずさんでいる人と、
ビーチサンダルでペタペタ歩きながら同じ歌を口ずさんでいる人がいる。
当たり前と言えば当たり前なんですけど、不思議な感覚です。
アジフライにはソース派と醤油派がいるように、クリスマスにも冬派と夏派がいるということなんですね。
ー 例えがおかしいって!
そう想像してみると、
自分が「これが普通」と思い込んでいる感覚は、実は世界のバリエーションのひとつに過ぎないんだなぁ…
なんてことも感じたりします。
今年の12月、イルミネーションの下で震えながら帰るときは、「今ごろ、南半球のサンタは波に乗ってるんだろうな〜」
なんて、ちょっとだけ考えてみてください。
そして、ソース派の人は醤油を、醤油派の人はソースを使ってみてください。
ー そうじゃないだろ…
以上!
クリスマスソングは、やっぱり山下達郎!
というお話でした。