コンディショニングサロン・セレネス
≪今月の一言≫
■冬の白い息、その秘密
○――――――○――――――○
はい、3月になりました。
先月「今年は早い春が期待できそう」なんて書きましたが、2月の後半からとてつもない寒波で寒くなりました。
かと思うと20度近い日があったりと、メチャクチャです…
3月は「寒の戻り」で急に寒くなることが多いですし、そんな時に「大雪」が降ったりしますよね〜
この調子だと、今年も3月ヤバいかもと思って調べてみましたが…
今のこの寒波が抜けると、一気に気温が上がって安定しそうですよ!
ちょっと曇りの日が多そうですけど、やっぱり春が早そうです。
ところで、この冬にある疑問が…
それは気温が低いのに「吐く息が白くならない」という不思議現象です。
我が家から駅に向かう途中に長い下り坂がありまして
「今日は寒いなぁ、こりゃ息が白くなるくらい寒いかな?」
と「はぁ〜」としてみましたが、坂の上やその途中では一向に息が白くなる気配がありません。
もちろん風は吹いていませんでした。
「あれ、そんなに気温が低くないのかな? そんなはずは…」
と思いながら何度か試しましたが、やはりならず…
ところが、降りきったところで信号待ちをしている時に大量の白い息が…
これはなぜ?
思えば小学生や中学生の頃は、部活の朝練でまだ暗いうちから登校していた時には、ものすごい勢いで息が白くなっていたものです。
でも、日中はそこまで白くならず、下校時には全く白くなっていなかったような記憶が…
これは何か秘密がありそうだな と調べてみましたよ!
だいたい想像つくのは「体の中から出される温かい息が、一気に外気に触れて水蒸気になる」それが白く見える。
ここまでは、わかると思います。
ただ調べていくと、細かい条件がいくつかあるようです。
・気温13度以下
・エアロゾル(空気中のチリなどの微粒子)
・湿度が高い
とあるようです。
気温が13度以下というのは「口から吐く息」の目安で、鼻から吐く息が白くなる目安の気温は4度以下と言われています。
まぁ、これは想定の範囲以内です。
でもこれで、今の気温が大体何度くらいなのかわかるというものです。
次にエアロゾルですが、雨や雪もそうですね。
空気中の水分が細かい微粒子を核にして成長するんですね。
自然由来のエアロゾルには「海塩粒子、火山灰、土壌粒子、花粉」などがありますよ。
人工雨で使われたりするエアロゾルは「ヨウ化銀・塩化ナトリウム」などの化学物質だったりします。
極端に空気が綺麗な南極とかではエアロゾルが少ないために息が白くなりにくいそうです。
そして、意外だったのが「湿度が高い」ですね。
冬だから乾燥しているはずなのに、湿度が高いと白くなりやすいとはどういうことか!
これにもちゃんとした理由がありました。
そしてこの疑問を解く「鍵」となっていました!
真冬で乾燥してるとはいえ、朝方には湿度が高くなるという要因があります。
それが「放射冷却」です。
これは簡単にいうと「昼間に太陽から受け取った熱を、夜に宇宙空間に放出する」という現象で、熱が奪われるので地表付近は温度が極端に低くなるというものです。
汗が気化して「スー」とする「気化熱を奪う」のを考えていただければわかりやすいかと…
よく晴れた夜には雲が少なく「放射冷却」が起こりやすいので、そんな朝は寒いんですね〜
で、一気に温度が下がった空気は水分を保有できる量が減るので、余った水分が湿気となり、湿度が上がります。
(これを飽和水蒸気量の低下といいます)
なので、よく冷えた寒い朝は冬でも湿度があり、吐く息の水分が多くなるので水蒸気になりやすく、「白く見える」というわけです。
さて、この疑問の発端である「坂の上・途中では息は白くならず、坂の下では白くなる」の謎解きですが…
考えられる要因がこれです!
・坂の下には冷たい空気が滞留しやすい
・気温が低いので坂の上より湿度が高い
・坂の下は夜露が残りやくこれも湿度が高くなる
この坂、200mmくらい下っているので結構な高低差があります。
なので、これが正解ではないでしょうか〜
あースッキリした!
はい!今回の理科の授業はここまでっ!
全くの自己満足でしたぁ
以上、個人的な疑問に巻き込んでごめんなさい
というお話でした。
○――――――○――――――○