さぁ、いよいよ12月になってしまいました。
泣いても笑っても残り1ヶ月。
しかし早いもんですねぇ
一年って…
歳を取れば取るほど早くなっていく気がしますが、皆さんはどうでしょう?
実はこの感覚「ジャネーの法則」と言って、19世紀の心理学者「ピエール・ジャネ」によって定義づけられているんですね。
時間の経過は「人生経験や感情の変化によって感じ方が変わる」とされています。
退屈な時間は長く感じるし、楽しい時間は早く感じるという感情による違い。
初めて目的地まで到達する時の時間感覚よりも、2回目以降の方が早く感じるのは経験により、結果を予測できるからという違い。
そしてなんと、この感覚は数値化もされています。
「1年の体感時間=年齢分の1」
だそうで、30歳の人の時間の感覚は1歳の子どもの30分の1となる計算なので日割りすると「365÷30≒12」となり、1歳の子供の12日分が一年の感覚ということらしいです。
そこまで早いか!
とも思いますが、学者さんがいうなら まぁそういうことで…
私は、大人になると時間が経つのが早く感じるのは「忙しい」からだと思っていましたが、違うんですかねぇ
まあ、退屈な会議は長く感じるというのは「万国共通」「年齢差なし」と思いますが〜
ところで、一年で最も早く過ぎ去る「12月」
忘年会や納会などで会食やお酒を飲む機会も増えると思いますが、今だに最後は「一本締め」とか「三本締め」とかってやるのでしょうか?
やってますよねぇ
まだまだ昭和な上司も多いでしょうから..
ー うんうん
さて、この「一本締め」と「三本締め」はちゃんと違いがあり、使い分けされてるってご存知でしょうか?
ー てきとーじゃないの?
こっちの宴会では「一本締め」
あっちの宴会では「三本締め」
とバラバラで意味もなくなんとなくやってる感満載ですが、この機会にぜひ知っておいてください。
三本締めは、「パパパン、パパパン、パパパン、パン」×3
こちら手締めの中でも「3本締め」は正式なものとされています。
よって、公式行事などではこのフォーマルな三本締めが正しいということになります。
なぜ「三本」かというのは、
・一回目は主催者へ向けての感謝の気持ち
・二回目は来客や来賓へ向けての感謝の気持ち
・三回目は不参加となった方への感謝の気持ちを表すものです。
(神様という説もあり。諸々です。)
要するに、すべての感謝すべきに感謝を表すので正式ってわけですかな?
一本締めは、「パパパン、パパパン、パパパン、パン」×1
対してこちらは「三本締めを簡略化したもの」にあたります。
よりカジュアルなものになりますので、身内など親しい集まりの時は一本締めでも良い。
ということになります。
ー 省略してるから正式ではないな
そして、「ぃよ〜 パン」とシンプルに一回だけの手打ちで終わるものもありますが、これを「一本締め」と思ってる方とても多いですよねぇ
ー 思ってた
だから会社の宴会などで「最後一本締めでぇ〜す」と言われて「パン」で終わるのかと思いきや「パパパン、パパパン、パパパン、パン」
あれ?
となるわけです。
ー なってた
この、一回だけの手打ちで終わるやり方は正式には「一丁締め」と言いますよ。
この超シンプル版の手締めは、周りに迷惑をかけないように、騒がしくなりすぎないようにという心遣いからきているそうです。
ー じゃ、やらなきゃいいじゃん
と思いますが、手締めには意味があるんですねー
「パパパン、パパパン、パパパン、パン」と手を打つのは10回です。
最後の「パン」がないと「九」になるので「苦」を連想させてしまいます。
そこで、最後に「パン」と打って「九(苦)」をなくす。
という意味と、最後の「パン」を「点」とみなし「九」に点をつけ「丸」にすることで「丸く納める」という意味があるそうです。
ー 深いな…
そして掛け声は「ぃよ〜」ですが、これも意味があります。
「せーの!」ではダメです。
この「ぃよ〜」は「祝おう」からきていて「無事に終わったことを祝おう!」
という気持ちを表しているそうです。
ー 深すぎる…
まあ、日本人ならではの繊細さというか気遣いというか、こういうの好きですよね〜
「手締め」自体ちょっとこっ恥ずかしい風習ですが、意味がわかると俄然やる気が出ましたね。
ー いや
今年の忘年会で幹事役の方には、とっても役に立つ貴重な情報でしたね!
間違った使い方をしていたら指摘してあげましょうね!
ー きっと嫌がられまっせ。
以上、できれば納会には出たくない
というお話でした。