2025年10月の一言 「もの足りなかった夏 〜ヒグラシの声〜」

コンディショニングサロン・セレネス

≪今月の一言≫

もの足りなかった夏 〜ヒグラシの声〜

○――――――○――――――○

10月ですね。

そろそろ、秋と呼んでもいいかな?
と言うくらいの空気感になってきました。

風が秋の気配ですよねぇ

でも今年の夏に物足りなかったものが…

「蝉の声」

「今年はセミの鳴き声が少ないな…」と思うことが何年かに一度あるようなないような…

そう感じた方はいるでしょうか?

夏は朝から晩までセミの鳴き声がうるさいですよね。
暑さが増すというか、余計暑くなるような気にさせます。

でも、それがないと逆に「夏」の実感が薄くなる…
そう感じます。

セミの鳴く夏、鳴かない夏。

これは一体どうしてなのか?

例の如く調べちゃいました。
今回、のっけから「セミ」で走ります!

さあ、今回もどうでもいい壮大なテーマに挑みますよ!

ー うん、どうでもいい

今年のセミ不足は主観ではなく、SNSでも「セミが少ない夏だった」
「一匹も鳴いていない地域がある」という声が多く見られたそうです。

大方の予想では「暑すぎたから、今年は地面から出るのやめたんじゃ?」
となるでしょう。

ー そうでしょう

でも考えてみてください。

毎年暑すぎますよ?
毎年ゲリラ豪雨発生してますよ!

なのになんで今年は?

不思議ですよねぇ

ー たしかに…

実は「暑すぎた」は正解に含まれますが、それだけではなかったんです。

はい、まとめてみました。

1. 羽化タイミングがずれた?

セミは地中で数年を過ごし、夏になると一斉に地上へ出て羽化します。
しかしその「出るタイミング」は気温や土壌環境に大きく左右されるんですね。

今年は梅雨の雨が少なく、土が乾燥して固くなった地域が多かったといわれているので、土が硬いと幼虫が地上に出にくく、羽化が遅れたり失敗したりしたのではないか。
と推測が成り立ちます。

また、気温の急上昇や不安定な天候も羽化のリズムを乱す要因です。
「出たいのに出られない」幼虫が多かったのかもしれません。

これは酷暑と関係してると思われます。
観測史上、稀に見る高温続きでしたから…

2. 暑すぎて鳴けなかった?

セミは暑さに強いイメージがありますが、実は極端な猛暑には弱いといわれます。
気温が35℃を超えるような日が続くと、セミも体温調節や代謝に負担がかかり、活動を控えることがあるのです。

鳴くことは大きなエネルギーを消費します。
暑すぎる時間帯には鳴かず、比較的涼しい朝や夕方にだけ鳴く傾向が出るため、「セミがいない」と感じやすくなった可能性があります。

つまり「いたけど鳴いていない現象」ですね。
今年は記録的な暑さっだったせいか、朝も夜も実は鳴いていなかった。
そんな可能性があります。

3. セミには“多い年・少ない年”がある

実はセミには「大量に発生する年」と「少ない年」が周期的に訪れる習性があります。

アメリカでは13年や17年ごとに大発生する“周期ゼミ”が有名ですが、日本のセミも同じように、年ごとの発生数に波があります。

これは自然界の戦略です。
ある年に数が少なくても、翌年や数年後に大量に発生すれば、捕食者に食べ尽くされずに種を維持できると言うわけです。

言い換えれば「静かな年」と「大合唱の年」を繰り返すことで生き延びているんですねぇ。

バッタやチョウでもそんなサイクルがありますよね?

「桃クリ3年、柿8年」と言うことでしょうか?

ー 使い方違うし意味も違う

さてここで不思議があります。

暑すぎて、もしくは土が硬すぎて地中から出て来れなかった組のセミたち。

このセミたちはどうなるのか?

◯年幼虫でいたから今年が羽化のチャンス!
要するに機が熟したから、もうでるよ。
と思ってるはず。
体もそのサイクルに入っているはずなのに、どうするんでしょう?

これ、面白いんです。
セミの幼虫は、4年から17年土の中にいるんですね。
種類によっても違うんですが、幅広すぎません?
でも、ここが味噌。

ー 味噌?

実は同じ種類でも個体差があって、同じ時期に幼虫になっても土にいる期間は個体差があるんです。

人間に例えると…
「いい頃合いだし、そろそろ地表に出るワ」組と
「もう少し寝てるワ」組に別れる。

と言う研究結果があるんですね。

ー その例えはどうかと…

羽化に適した成熟具合のままで、繰り越せるんです。

大人になるタイミングを自分で決められるようなもんです。

ー だからその例えは…

なので、気温や雨量などを察知して
「よしチャンス!」とか
「まだじゃね?」とか
判断できちゃうんです。

と言うことは、多数が「チャンス」と思えば一斉に出てくるし「まだ」と思う派が多ければその年そセミは少ない。

と言うことがあり得るんです。

ー 本当? それ本当?

私は、体が成熟したタイミングで、絶対羽化しなきゃダメなんだと思ってました…

だから、その年に出れなかった幼虫はきっとお亡くなりになってしまうものとばかり…

でも、違ったんですね。

生命って素晴らしい!

 

あと、もう一つの疑問。

セミのオスは鳴くことでメスを引き寄せ子孫を残します。

じゃ鳴かなかったら?

そうなんです。
悲しいかなその時は、繁殖ができないので個体数は減ってしまうんです…

暑すぎる環境下で、エネルギーを温存するために鳴かない。
でも繁殖できない。

セミたちのジレンマの声が聞こえてきそうです。

今年は、みんな鳴けなかったのできっと命の責務を果たせずに逝ってしまわれたセミたちが多かったことでしょう。

ー 今回、想像多くない? ね、多くない?

でも大丈夫!
「も少し寝てるワ」組もたくさんいるので、来年チャンスがあればやかましいくらいのセミの大合唱が聴けることでしょう。

いやぁ〜すっきりしましたね。

ー 毎回、自己満だな…

ただ夏の終わりに「カナカナ」と鳴く少し物悲しい「ヒグラシ」の鳴き声が夏の終わりと秋の気配を感じさせてくれるので、大好きだったんですが、それもなかったのは少し残念でした。

以上!
「ヒグラシ」は欲しかった
と言うお話でした。

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