しっかり歩きましょう!

意外と知らない正しい歩行と足裏の関係

学校では教わらない…  正しい歩行とは!

ー はじめに ー

私たちが通っていた小学校・中学校という義務教育の授業の中では、ほとんどの人が「正しい歩行」は教わらないと思います。

しかし、「正しい姿勢」と「正しい歩行」は若い頃から身につけておくべきで、歳を取っても健康に大きな影響を与えていきます。
本来はしっかり学校の授業として取り入れて教えていただきたいところですが、多くの学校で今だにそれは実現されていないと思います。

「正しい姿勢」は別の機会にお話しするとして、ここでは「正しく歩くことがなぜ大切なのか?」についてお話ししていきます!

正歩行と足裏やかかとのタコ・魚の目の関係

正しく歩くことと、「タコや魚の目」「血液循環」「反射区への刺激」は密接に関係しています。

よくフットケアの施術中に聞かれます。

「タコや魚の目って改善しないのですか?」

結論から言うと「改善します」
と言うより、なくなります。

「タコや魚の目」は連続した刺激から皮膚を守ろうとする防衛的な症状で、厚くなりすぎるとその部分の刺激自体が神経を刺激し、時には炎症を起こして痛みが発生します。

ですから、原因となっている刺激がなくなれば、守る理由もなくなz自然となくなっていきます。

OLの方が、出産のためハイヒールを履かなくなるといつの間にか「タコや魚の目」がなくなっているというケースはよくあります。

ほとんどの場合「ハイヒール」が原因となっていることが多いのですが、長い間のハイヒール生活で荷重のバランスを崩し、姿勢が悪くなってしまっていて、ハイヒールを履いていなくても刺激がどこかに集中してしまいます。
そうなると、たとえスニーカーを履いていてもハイヒールを履いているときと同じような場所にタコができてしまいます。

そういう方の歩き方をよく見てみると、歩き方が正しくないことに気がつきます。

前方荷重が原因です

実はハイヒールでバランスを崩してしまう多くには、つま先の方に荷重がかかる「前方荷重」がみられます。

ヒールが高いとつま先立ちの状態となり、長い間の習慣で筋肉が「前方荷重」用に鍛えられてしまい、バランスを悪くするのでしょう。
このハイヒールを履いていなくても「前方荷重」用に鍛えられた筋肉のせいで、つま先荷重のまま歩いてしまうのです。

これに拍車をかけているのは、「サンダルやミュール」です。

サンダルやミュールは足の前方だけに「履く」部分があり、足と靴が一体になっていません。要するにつま先の方に引っかけて履いているような物です。
そうなると、脱げないようにつま先の方だけで歩いてしまうのです。
これもやっぱりつま先荷重となります。

試しに、サンダルやミュールを履いたままかかとから地面につくようにつま先を上に向け、歩いてみてください。
おそらく脱げてしまったり歩きづらくなったりするはずです。

こういった足に関する靴の環境が原因で、荷重のバランスを崩し、姿勢を悪くして、正しい歩行ができなくなってしまっている方が、とても多くみられます。
その方々のほとんどがタコや魚の目に悩まされているのです。

この「前方荷重」 実は、タコや魚の目だけではなく、下半身の血液循環にも大きな影響を与えているといわれていルのです。

いかがでしょうか?
皆さんもご自分の姿勢や、歩き方をチェックしてみてください。

サンダルなどを履いて歩いているときに「カツン!カツン!」と大きな音を立ててしまう方などは要注意ですよ!

正歩行と血液循環の関係

足は第二の心臓

みなさんは「足は第二の心臓」という話を耳にしたことがあるかもしれませんね。

簡単に言うと、「足の筋肉が血管を収縮しポンプして、心臓の働きを助けている」ということなんです。

人間の足は四足歩行をしている時代から二足歩行へと変化した時点で、心臓からはちょっと遠い存在になってしまったわけですね。
ですから、心臓の力だけでは足先まで血液を送ることは難しいし、老廃物を回収することも容易ではないということなんです。

そこで、「足裏の筋肉」や「ふくらはぎ」「太もも」の筋肉の収縮する作用に頼ってるところがあるわけです。

特に足の裏の「3点アーチ」は重要です

足は一番心臓から遠い場所にあるわけですから、もっとも効率よく血液循環を促してあげなければなりません。

そのために、足の裏の構造はアーチ型になっていて、ポンプ運動するのに適している形になっています。

このアーチを「3点アーチ」といいます。

本来このアーチのおかげで、効率よくポンプできるはずなのですが、この「3点アーチ」ハイヒールや前方荷重によって形が崩れてしまっていることが多いのです。

どういうことかといいますと…

ハイヒールなどを履いていると常につま先立ちの状態が続きますから、足の裏は伸びきっていることになります。
この状態が長く続くと筋肉は伸びた状態のままになり、アーチ型を保つことができなくなるというわけです。

さて、ここで「歩く」ということに話を戻してみます。

本来、正しい歩行をしているときは「かかと」から着地し、次に「小指の下」あたりの外側をついて、最後に「つま先」で地面を蹴るという3つのステップで「あおり運動」をおこなっています。

この「あおり運動」が正しくおこなわれているときは、足の裏全体を効果的に使い血液を送るポンプ運動が適切におこなわれます。
これはきちんとした「3点アーチ」があれば一番効果的なんですね。

ところが先にお話ししたように、「3点アーチ」が崩れているとポンプ運動がうまくできていないので効率よく血液循環ができないことになります。
そのことに加えて、「前方荷重」のまま歩行していると、つま先の方しか使われていないので足の裏の筋肉を効果的に使えていないことになります。

前述の通り、「前方荷重」では「かかと」から着地する歩き方は難しいのです。

仮に、「3点アーチ」が崩れていても、せめて「あおり運動」ができていれば、まだ血液循環は保たれるはずです。

3点アーチ」は一度崩れてしまうと元に戻すことはなかなか難しいですが、中敷きなどを工夫すれば、ある程度はサポートできます。
でも、「前方荷重」での「つま先歩き」では「あおり運動」はできません。

つま先を正面に向けて「かかと」から着地し「つま先」でまっすぐ、しっかりと地面を蹴る正しい歩き方をすれば、しっかりとした血液循環が酸素をたくさん含んだ「温かい新鮮な血液」を運んできてくれて、溜まってしまった「老廃物」もきちんと回収してくれます。

このことが、「むくみ」を防ぎ「冷え」の対策にもなるのです。

さらには「下半身太り」対策や肌に充分な水分を供給してくれますので、「乾燥肌予防」にも役立ちます。

いかがですか? これを読んだら「かかと」からしっかり歩くことを心がけてみてくださいね!

足の裏の反射区との関係

「足の裏の反射区」への刺激についてです。

人間の「足の裏」や「手のひら」「耳」などには、「反射区」といわれるものがあります。
これはリフレクソロジーでの考え方に基づいています。

人間の体の表面にある「筋肉」などにはマッサージなどで刺激を与え、血液循環を促すことができますが、体の内側にある「臓器や器官」には刺激を与えることはできません。
しかし、「足の裏」や「手のひら」「耳」にある反射区は、そういった「臓器や器官」に刺激を伝え、それらの働きを活性化させることができるという考え方です。

肩がこったり、腰が疲れたりした場合には直接その場所をマッサージなどで刺激することで血行をよくしてつらさを緩和することができますが、「臓器や器官」はそういうわけにはいきません。
しかし「反射区」を刺激することで直接刺激を与えるのと同じような効果を得ることができるのです。

ではなぜ「反射区」は「足の裏」や「手のひら」「耳」にあるのでしょうか?

刺激を与えやすいように

これはあくまでも私的見解ではありますが、おそらく「自分自身」もしくは「第三者」が刺激を与えやすいようにそういった場所にあるのだと思います。

人間は元々四足歩行をしていた動物です。「

反射区」が「足の裏」や「手のひら」にあれば歩いているだけで刺激が「臓器や器官」に伝わることになります。
これは、他の動物「犬」や「猫」などにも「足の裏」に「反射区」があることでもうなずけます。

「耳」は体の中では突起している部分なので、刺激を与えやすいからと考えられます。

人間は二足歩行になったことで「手のひら」への刺激は減ってしまいました。
その分、「足の裏」への刺激が大切になります。

ここで、「しっかり歩く」ことがとても重要な意味を持ってきます。

「かかと」から着地し、「つま先」で蹴るという「あおり運動は」足の裏全体を使って歩くことになり、それだけまんべんなく「足の裏」全体を効率よく刺激することにつながるのです。

しかし、前述したように「ハイヒール」などで荷重バランスを崩してしまってる現代の女性はうまく「あおり運動」ができておらず、「反射区」への刺激ができていないケースが多いのではないでしょうか?
スニーカーやコンフォートシューズなどをはかれている方も「前傾姿勢」で荷重が体の前にかかりすぎていると「つま先歩き」になっていて、「反射区」への刺激が、効率よくおこなわれていないかもしれません。

最近では、健康のためにウォーキングをしたり、通勤の時駅まで歩くことにしている方が増えてきていますが、一度ご自分の歩き方を見直してみてください。

まとめ

「しっかり歩く!」をテーマにお話しして参りましたがいかがでしたでしょうか?

「しっかり歩く」ことで得られる効果をまとめてみますと

    • 部分的な負荷を分散することで「タコや魚の目」を防ぎます。
    • 足の裏やふくらはぎの「筋肉ポンプ運動」で血行を良くし、「疲れ」「むくみ」「冷え」を軽減します。
    • 「反射区」を刺激することで「臓器や器官」の血液循環をうながし働きを活性化します。

「しっかり歩く」ことの大切さがおわかりいただけたでしょうか?

ご自分の歩き方や姿勢が気になる方はセレネス にご相談にいらしてください。

「タコや魚の目」の状況や「こりの部分」からあなたがどのような「姿勢」でどんな歩き方をしているのか?
またどういったことに注意すべきなのかアドバイスさせていただだきます!

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